雑感-あなたって、仕事できる人?

あなたって、仕事できる人?って聞かれたなんて答えますか?

僕はこれだけ、いろんな仕事にまつわる文章を書いてきて、

「自分は仕事ができるのか?」と問われたら。

「出来るとは言えないとしても、ある限定された環境において力を発揮する部分(こと)もある」と答えたい。

そんな話。

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仕事が出来る=成果が出ると考えると、難しい話を含むので(成長産業とかね?)

問題点を探しだして、優先順位を付けて、解決(もしくは解決方法を探す)できるかどうかが仕事ができるかどうかである。と便宜的に規定しとこう。

そういう観点から自分は「ある限定された環境において力を発揮する(こともある)」と書いた。

あまり大きな声では言いたくないのだけど、自分は頭の良い人間ではない。自慢出来ないけど。これは謙虚な発言なんかじゃなくて、純度ぎっしり尻尾の先まで真実だと思う。中高の成績から、日々の仕事からつくづくそう思う。

だからこそ、頭のよくない人間が「仕事が出来る」というポジショニングを得るには、特定の限定された環境への一点張りで勝負をするしかない。社会に出ると分かるのだけど、あー敵わないなあみたいな人が大量にいる。逆立ちしても勝てないなと思う人の多さよ。

そこで自分自身の戦略を考える上で「汎用性」でも「専門性」でも、どっちに張っても「頭の良い人達」がウジャウジャ居る。
前者はゼネラリストという頭キレキレの好感度MAXのイケメンが、後者はスペシャリストという寝ずにも仕事しても楽しくタマランという人が蠢く。
彼らと通常に戦って勝ち目は無い。

若いことから、インプットだけ取っても、相手が来ないと思うところに張ってきた。組み合わせである。例えば「株式とはなにか」を読みつつ「アンナ・カレーニナ(読めなかった)」を横目に「江戸の口喧嘩」を見て「現代建築のすべて」を読むという具合だ。「CanCam」を読んでから「今日の料理」から「宇宙のすべて」という感じだ。「日本人と仏教」を読んだと思ったら、や「マーケティング理論」に行ったりというカンジ。辛酸なめ子でも東海林さだおでも寂照でも勝間和代でも何でも。

わりと広く薄くの自分で色々知りたい自分に、このやり方はハマったのだけど、このお蔭でどんな環境で力を発揮するのか?

それは限定されたワークショップであったり、みんなでの理解の落とし込みであったり、そういう人との対話を通じたことへの苦手意識が無いのかもしれない。あとは、人の得意とか不得意とか、人の事情を想像したりするのも、わりと早いかもしれない。僕の仕事が、みんなが活躍できる環境設計みたいなところにあるので、たまたまとしても今はわりと効果が発揮しているように思う。

組み合わせで得意な環境に張るやり方が、結果が出るのかは、万人に薦められるか分からないけれど、それぐらい強く張っていかないと、能力が無い人が仕事が出来る(限定された)環境を作って、ポジショニングするのは、かくも大変だったという話である。

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