雑感-本屋に関して思うこと

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昨日の本との熱量を高めようというエントリーの続き。
本を買うに、色んな本屋に行くわけなんだけども、この本屋だからの熱量の高まりってあまり無いと。
別にどこの本屋で買っても良く、たまにフェアを楽しむことはあってもあくまでオマケの話であって、それ目当てで本屋に行く経験をしたことは無い。

最近どこの会議でもどのサービスでも、やれUSPだの、独自性だの、ブランドだの会議をしてて、本屋の独自性ってどこにあるのかなと。その流れで頭に浮かんだ本屋はイギリスの世界の素晴らしい本屋best10に選ばれた「The world’s 10 best bookshops」、京都恵文社だ。
ご存知の人も多いと思うのだけど、間違いなく、独自性のある本屋だ。

ボクが改めて恵文社の魅力を語るのは恥ずかしいので、止めておくが、本のセレクトの方向性と、そのセレクションによる掘り下げの深さによる魅力の出し方だと思う。本当に棚ひとつひとつに深さがある。ボクの得意とするジャンルの(どれとは言わないが)、うわーここも押さえちゃってるよ。みたいなことは多い。何時間でも楽しめる。

でも、その逆に思うのは恵文社が良いなと思っても、これを真似するのは普通の本屋にはまず出来ないだろうなーと。この方向性だと思って掘り下げて10年以上はやってるはずで、全てのところに深い考察があるように見える。一朝一夕では真似できないからこそUSPなんだろうなと。
まさにディスカバリーな本屋である、ここで本を見てると、あーこんなジャンルもあるのか、これもあるのか。みたいな驚きに合う。最近世界が狭くなってきたかなと思った時に行く店のひとつである。
そしてこういうオリジナルな店で探した本というのは、わりと生涯記憶に残るのだ。
ボクはここで「屠殺の写真集」を(家畜の屠殺現場の写真集)読んだ記憶をありありと覚えてるし、「翻訳たちの本音」のような海外文学を翻訳してるときに感じたことを滔々と語ってる本を読んだなあと記憶してる。普通の本屋ではこういう経験はあまり無い。

そして僕らもキュレーターを通じたディスカバリーなショップを作りたいなと。うちのサイトで見つけたから、誰かが考えた世界にひとつのコーデだからとても大事にしてます。みたいな文脈が生まれると良いのだけども。

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