ヒマ-ダルい音楽

何というか。好きの反対は無関心みたいな話があると思うのだけども、嫌いって言ってる時点で好きなんだよ。というのはよく聞く話である。
三島由紀夫は太宰治に「僕は太宰さんの文学は嫌いなんです」と言って、それを受け三島は「わざわざ来て嫌いって言うなんてやっぱり好きなんだよな。なあ、やっぱり好きなんだ」と答えたという。
わざわざ飲み会に行って面と向かって嫌いだというのは凄いなあと思うけど、それを受けて好きなんだって。言うのも凄い。

それに習うのならば、音楽で言えばEXILEとか嵐がテレビに出て歌ってても嫌いや好きという感情は生まれず特に関心は生まれず。マーケットが必要としてるのならば仕方あるまい。ぐらいの感慨。GReeeeN何かも勇気が大事だよー。夢が一番だよーなんてのを聞いても何とも思わず。ふむふむ。という感じである。
ただそれでもこれは嫌いだな、ダルいなあという音楽もいくつかある。
今まで嫌いだと思ってたが、実は本当は好きなのか?
というわけで、嫌いは書いても誰も楽しくないから方針として書いてなかったのだけど、もしかして好きなのかもしれない。と思いエントリーに。

 

Stand By Meであります。
これはもうトコトンダルい。これをアコギで弾かれた日にはダルさMAXである。
その弾き語りの顔は「少年のような俺」「分かる男としての俺」「でも生きちゃってますな俺」を合成されネトネトに溶かした塗りたくった顔であり、もし結婚式で弾かれた日には、「あわわ。ビール注ぎで俺は何て声をかければ正解なのか?」と悩みつつ悶々とする。そして引き終わって席についた新郎に対して新婦が「もうアッチャン(旦那の名前)、かっこ良すぎるわ」とか言って「言ってなかったっけ?昔ちょっと音楽かじってさ」とか泣ける、んで奥の叔父とかがビールつぎに来て・・・とかやってると延々書けるが、実は俺Stand by me好きなのか?この音楽のダルさって、茶化し厳禁なところが最高にダルい。結構あれな音楽でもあるのだけど、だって「ダーリンダーリン、ステン!」ですよ?これはもう絶好球ですよ。パワプロで言えば、CPU相手に通じるけど、対人ではビタイチ通じない、外角低めギリギリにセーブされたフォークなみに打ちやすい歌詞なんだけど、それを言うと人間最低的な顔をされるのな。いやー、ダーリン立てってそれしか無いだろ。それ狙いなのか?と新郎の顔を見るけど、全然そんな感じじゃない「昔懐かしんじゃってますオレ」みたいな感じである。もうどうすりゃいいんだよこっちは。ってさ、まあ結婚式出たことほとんどなければ、結婚式で弾いてるのを見たことも無いけど、スタンバイミーは辛いです。キミのこと本物が分かるオトコだと認めるから、オレをその本物螺旋から開放して欲しい。

 

 

 

ダルさ第二位はimagine。
ジョンレノンの名曲と言われてるであろうimagine。
いやーこれもダルい。今久しぶりに真剣に聞いてみたけど、途中で消してしまうレベルにダルい。
言い切っちゃたらだめってのが音楽の基礎的な理解として持ってるんだけど、超強要される。想像しろ想像しろ、とてもしつこい。
ビートルズは好きなんだけど、ジョンレノンがソロになってからのそっち方向のダルさはわりとキツイと思うのだが、カッコイイのでしょうか。これ。
言葉と思考と感性のバランス感覚は早急に崩壊。言葉じゃない、思考じゃない、感性なの。と。
はわわ。。。、想像します。。。はわわ。。。世界はひとつ・・・。みたいな感覚になり、この不協和音は言語化出来ず。
でもさ、そう思うとさ、ビートルズというバンドはジョンレノンという才能とポール・マッカートニーという才能が互いに牽制しあい、尊重しあい、高めあった結果なのね。という事に気づく。あのコントラスト(外と内)があってこそのビートルズなのねと。単独の掘り下げはちと・・・が本当はそれも好きなのかもしれないな。公開なあれとか、目が合えば20秒ぐらいつい見つめ合っちゃうのみたいなあれは、やっぱり前衛だよな。うん。カッコイイ気がしてきた。

 

 

 

第一位は、文句なしの We Are The World 。
スタンド・バイ・ミーなんてカワイイレベル。
考えとして善、行為としても善としても、音楽としては悪。
なんというか音楽もダメなら歌詞も終わってますよね。何というか無意味だ。とてもとても無意味である。
We Are The Children・・・。
心的なプロセスと啓蒙的な音楽が間を干渉する気持ち悪さというのは何て書けば良いのだろうか。
自分の行為としてやってることはあって、無意味なことも多いだろうけど、それらの行為が全て蹂躙されてしまったような感覚に陥る。「井上くん、そうですよ。それは正しいことですよ」とか言われるのは相当に鬱陶しい。こっちはコミットを考えて体制を作っているのであってさ。。。とか考えだすと政治的な事は書きたくないし、高き理想を持つわけでもないのだけど、もやもやする。そんなもやもやを音楽で味わいたくない・・・いやそれも実は好きで・・・って好きなわけあるか!

とたまに強めのエントリーでもお届け。
でもさ、imagineとStand by meってあまりにあれですよね。
そして全体的に押し付けられると本当に脊髄どころか細胞レベルで反発してしまうんだなーというのがよく分かる。人から強要されると、自分がイヤだと思うと絶対にやらないので、そういう意味では嫌いってのは、ある程度自分の根幹に関わる部分と繋がってるかもしれない。あなたを紐解くカギは嫌いなものからかもしれない。とか言ってみたけど、そこまで強く思ってないので、まあ好き好きに嫌いなものを真剣に考察してみても良いかもしれない。でもオレは懐古だから嫌いじゃなくて、これとか最高に好きである。マウンテン最高ですよねー。聞いてるだけでニコニコしちゃう。


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