雑感−説教する大人が知らない若者の力

毎日仕事をしていて、相手の年齢を意識していないのだけど、それでもふと回りを見回してみるとチームメンバーは一回り以上年齢が離れていることに気づく。

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うちに来る20前半といえば学生が中心である。そんな学生と仕事をしていて「あれ、もしかしてこの子、俺より能力高くない?」みたいことが頻発する。
まあ学生とはいえベンチャーの門戸を叩いてチャレンジしようと思ってくる若者という能動的なレイヤーが中心ではあるが、それでもまだ学生に負けるとは思っていなかったので、悔しいより。驚きの方が強い。
なんだったら半分以上の能力で負けてない?みたいなことも(経験がモノを言うITまわりでさえ!)。

え?井上さん、そんなことも知らないっんスカ?ってなモンであります。

また仕事の能力だけじゃなくて、彼らと話していて、多様な価値観、まだ社会に矯正されていない価値観に振れると、僕自身の気づきになることも多い。
先日は学生インターンのあかりちゃんと昼メシ(どん兵衛)を食ってて、あかりちゃんに仕事をする理由を聞いたところ、「わたし毎日仕事で(精神的に)切り刻まれながら生きたいです。もう圧倒的に仕事がしたいんです」と言われ、俺も意志としてはそう思うところはあっても、ふと自分はそんな真摯に仕事に向き合ってるのかしらん。と自問することになる。昨日もファイナンスの勉強をしようと大量の本を持ち帰るも、結局帰り道にコンビニでビールを買って、家帰ってプシュっとしてしまった。ダメすぎる。

そんな若者とのワーク経験を繰り返すうちにベンチャーの門戸を叩く若者を尊敬するようになった。若者に対しての俺のイメージ概観は「俺より能力が高い人達だ、そして俺の知らない何かを知ってる人だ」みたいな感覚である。こうなると日々若者と接するのが楽しくなって、基本的に好奇の目で彼らと接している。

そんな彼らと接して、こちらが気づきを得るためのポイントは。
・説教しないことである。
こちらの価値観を押さないこと。

基本的に彼らの「価値観」とこちらの「価値観」を等価に扱う。
あくまで「価値観」は提示し検分するものであって「価値観」を摂取したり飲み込むよう教唆したりしてはいけない。
価値観混ぜるなキケンの精神である。

例えばこちらの意見を出すにしても、
俺は仕事をする意義はこういうところにもっているが、キミはどう思っていて、KiizanKiizanでインターンとして仕事をしていてどう変わったんだ?ということを質問する。ときに鬱陶しがられるけれど、こちらが質問だけするとこちらは楽しいのだけど、相手にとっての気づきにはならない。それじゃあ気づき泥棒である。
そっとこちらの価値観もそこに置いておく。つまらないものですが。ご確認くださいなと。

ただ僕がこういうことを言うと別の人から「若者なんて何も分かってないんだから、道を教えて正しい方向に引っ張らないといけない!」と怒られるんだけど自分の過去を振り返って誰かの意見で何かの道に進んだという経験よりも、こちらの意見を全部受け入れてもらって、それでも綺麗で強力なカウンターの一撃を貰って、そこから自分で考えたことばかりを記憶している。
まあさ、どちらが正しいより若者に説教しちゃうと相手が肯定YESモードになることが多くて、こちらとしては新たな気付きを頂戴したいのに、本末転倒でもある。

というわけで僕が若者に取るべき対応は
・若者を子供扱いしないこと
・多様な価値観に触れる機会をつくること

のふたつを徹底している。
彼らが多くの価値観に触れるように環境を作る。
そして仕事でこちらの仕事で目指す方向はハッキリと押し出す。お客を楽しませたいんや!と。
その方向で一緒に仕事を通じて切磋し、彼らはそこから自分に必要な価値観を創出するはずだ。

こちらとしてはその2つが徹底出来れば、あとはフリータイムで若者のエネルギーを吸収してOKなはずだ。
大人で若者の話を聞かずに説教しているのは、まだ彼らが持つ芳醇でどっばどっばのたっぷたぷの純粋な滋養を得たことが無いからではないか。
そこを摂取出来れば、こちらだけが一方的に説教をしようという気は失せるはずだ。

真っ直ぐな目で「井上さんはなぜ仕事をしているんですか?」なんて聞かれてごらんなさいよ。
もう堪りませんよっと。


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