雑感-仕事でブログを書くメリット

もしアナタが毎日まとまった文章を書いているのであれば分かっていただけると思うのですが、自分のキモチをそっくりと文章に移し替えるというのは、非常に難しい作業だ。

全力を尽くして、自分の思いを文章に起こして、翌日自分が書いた文章を後から読み返してみると、毎度愕然とする。

なんだ、この文章は、、、、と。
翌日になってみると、自分の文章での落とし込めていない自分のキモチが気になり、
描写されてない何かを感じ、掘り下がってない何かに意識が向くことばかり。
そんな自身の文章力のなさに毎度ガックリとくる。

これって、昔のフィルム時代の写真の現像の心境と似ている。

旅行先で、テンション上がって「こんな美しい光景みたことない!」と思い無心でシャッターをきったりして、後日自分が撮った写真を現像に出してきて、上がった写真を見て愕然する。
「普通の風景写真だ・・・・」と。自分が感動した物が撮られてないことに愕然とする。

あれ、ここに自分だけが感じた何かがあったんだけどなあ。

みたいな感覚が近い。

ただ逆説的に聞こえるかもしれないけれど、、これが仕事でブログを書くことのメリットに思う。
自分の伝えたい何かを伝えれない苛立ちと伝えたい大事なことがこぼれ落ちていることに気付く失望。

仕事の多くがそんなことばかりだ。伝えたい何かがあっても、全然伝わらない、お客さんに喜んでもらえると思ったら、手厳しい言葉をいただく。スタッフに伝わると思った言葉の多くが、うまく伝わらない。

ブログでは、毎度伝えたいことがある。これが伝えたいと思って、文章を書く。そうするとキモチと文章が、合致しない、書けば書くほど乖離が出ているような気がする。伝えたい核心までの距離は遠くなっているな気がして、齟齬は拡大し、最後は諦観に至る(ああ、俺には書けないのか)

そういう自分の力の無さを認識し、そんな恥をかける場というのは、僕はブログ以外に思いつかない。書きたいことについて考える。実際に書いてみる。引いて考えてみる。失望する。自分が足りないことに気づくというフローだ。これを仕事でやると多くの人に迷惑がかかるが、ブログだと自分だけ恥をかいて、特に迷惑はかからない(採用にちょっと迷惑かかるかもしれないが、まあね)

あとさ、その時の自分が感じた思いみたいなものは残る。メモワールというと少し恥ずかしいけど、読みなおすお得感は結構ある。毎日大変な状況でも、たまにある自分の成長に気づくこともあるのは喜びになる(文章スキルもそうだけど、今の自分だったらこうは考えないなというのも)

もし日々の生活において、仕事がうまく行き過ぎてて、最近、恥を書く場がないなーと思う人はぜひともブログにチャレンジして欲しい。苦悩必至。

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