雑感-長く人を騙すこと

ぼくはわりとエイブラハム・リンカーンの言葉が好きで、折にふれて思い出したりする。
そのなかでも特に好きな言葉が、

少ない人を、ずっと騙すことはできる。すべての人を、少しの間騙すこともできる。しかし、すべての人をずっと騙すことはできない。

この言葉が凄く好きで、僕自信もこのワードをもっていろんな事柄に考えてみたんだけど、だいたいがその通りになってる。
ってなことでも。

 

それらのあてはまりを通じて、時間の検証をくぐりぬけて残ってるものを基本的には信じるようになってしまった、
例えば、今なおビートルズは聞かれサージェント・ペパーズはロック史に残る名盤と言われ(とはいえポール・マッカートニーとジョン・レノンという二人の牽制しあい刺激しながら音楽性を高めていった形よりも、ブライアン・ウィルソンの孤絶との向かい方からの音楽性の掘り下げのほうが強く心が揺さぶられる)、別にドストエフスキーでもゴッホでもタクティクスオウガでも宗教でも京都の醤油屋でも何でもいいんだけど、基本的にはすべてそれらのルールが適用されると思って、オリジナルはどこかを考えるようにしてる。

多分いまのJPOPの多くは10年後は誰も聞いてないだろうし、いくつかの小説や、漫画や人物の多くは時間という重しが掛かり最終的にはしかるべきバランスが取られ、均衡していくのだろうと。
本当にまわりものを見渡すと長く残ってて、それでも人が良いと言ってることは本質的に人を惹きつける部分がどこかにはある。

この言葉が好きな理由がもうひとつあり、
補足もリンカーンの言葉を拝借すると。

あなたがころんでしまったことに関心はない。そこから立ち上がることに関心があるのだ。

時間をくぐり抜けてきた多くが、同じく色んなことから立ち上がってきたものだからだと思う。
基本的に僕はあまり事実に興味がない。本当にあった話とか言われても凄くどうでもいい。
勝利は称賛するし、賞を評価する。でもそれ以上に深みが見たい。厚みを知りたい。どのようにそれらをくぐり抜けたのかを見たいのだろうなと思う。

人は必ず最後は負ける。最後まで勝ち続けた人は居ない。
その人が転んだ時、負けてしまったときに、一体なにをどうするのか?どのように考え、その弱さとどのように向かい合うのかに興味があるのだ。
そして多分時間の検証を受けて残っている人はそのような乗り越えてきた深みを持ってる作品ばかりなのだ。苦悩と孤絶と歓喜から生まれた深み。
僕も負けてても何とか日々生活を打ち立てつつ、10年後もしっかりと高いパフォーマンスを出せるように、もっとまともな仕事が出来るようになりたいなと思う。
だからこそ初めの言葉が好きなんだろうなと。そしてぼくはヒカルの碁は100年後も読まれてる漫画だと思うのだ。

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